可愛い愛犬があなたの横で眠る姿はたまらなく愛おしく、信頼してくれていると言う誇らしい気持ちにもなりますね。
さて、その愛犬はどのような寝相で眠ることが多いですか? 実は犬の寝る姿勢には意味があるのをご存知でしょうか?
今回は、その犬の寝る姿勢について解説させて頂きたいと思います。 寝る姿で犬の心理状態がわかりますので、ぜひ参考にしてください。
1. 犬の睡眠時間はどのくらい?
まず、寝る姿勢の前に知っていてもらいたいことが、犬はどの位の睡眠時間が必要なのかと言うことです。 多くの犬は昼間でも寝ているイメージがありますが、どのくらいの睡眠時間が必要なのでしょうか?
子犬で約18時間の睡眠が必要であり、成犬は12~15時間と言われていますので、一日の半分以上は寝ていると考えてあげましょう。
特にその中の8割以上がノンレム睡眠で、完全に眠っていると言うよりも、うとうとと眠っていると言う状態です。 犬はこのノンレム睡眠中に、体を休めいつでも行動に移す元気を養っています。 では、寝る姿勢別に解説してみましょう。
2. うつぶせで寝るのは警戒心の表れ
うつぶせ寝で寝ている場合、それが犬の寝るときの基本的な姿勢です。 左右の前足を前に出し、その間に顔を置く姿勢こそが、祖先をハンターに持つ犬たちでは当たりまえのふるまいです。
犬の体毛は背中よりもお腹の方が薄く、うつぶせで寝るのは体の体温を逃がさない等にしているためと、急所であるお腹を守っているとも考えられます。
うつぶせでウトウト眠っていますが、顎を床の地面につけているので、顎の骨で敵や獲物が接近してきたことをキャッチし、脳に伝えると言ったハンターならではの習性があります。
このような状態のときは警戒心が強い状態であると考えましょう。 ただし、体全体が伸びていたり、足がベタッと広がっている場合は、ややくつろいで警戒心を解きつつあると考えられます。
3. おへそが丸出し仰向け寝
なんとも無防備に仰向けになって眠っているワンちゃんを時々見かけます。 一番の弱点であるお腹をさらけ出して眠っていると言うことは、かなりの確率で、警戒心が無くなっていると考えられます。
家の中に何の危険もなく、犬にとって大変安心できる場所であると言う表れです。 特にこの仰向け寝をするときは、暑く感じていたり、激しい運動の後が多いようです。
この時の犬は、熟睡モードに入っていますので、眠りを妨げることは、犬にとってストレスになります。 無理に起こさずにゆっくり眠らせてあげましょう。
4. 丸くなって眠る
丸くなって眠っている犬の多くは体温を逃さないようにしていると考えられます。 外気に触れる面を小さくして、体温が下がるのを防いでいます。
寒くも無いのに丸くなって眠っているときは、緊張している状態だと考えましょう。 できるだけ、くつろげるようにしてあげましょう。
5. 人にくっついて眠る
飼い主にぴったりくっついて眠る愛犬ほど可愛い存在はないですね。 犬はもともと群れで生活していたことから、寒さや危険から身を守るために集団で、寄り添って眠っていた習慣が残っていると考えられます。
でも、飼い主を仲間と認めていないと、くっついて眠ることはしないですね。 飼い主を信頼しきっているからこそ、体をくっつけて眠るので、これほどうれしいことはありませんね。
また、飼い主にお尻をくっつけて眠る場合も同様で、完全に信頼している相手でないと行わない行為です。
犬にとって、仰向けでお腹を見せて眠るのは安心感の表れと同じで、敵に背後を取られ危うくなるかもしれないお尻や背中をくっつける行為を、飼い主にするのは、信頼しきっている証です。
飼い主の側が安心して眠れる場所であると言うことは、犬にとっても飼い主にとっても幸せなことですね。