犬の腫瘍の余命と手術・治療にかかる費用って?

病気

腫瘍はワンちゃんの死亡理由の上位に位置する非常に多い病気の一つです。医療の発展、寿命の延長に伴いこれからも増加していくことが予想されます。

腫瘍は発見される時期にもよりますが、基本的には慢性経過をだどることが多く長期的な治療が必要となります。今回は腫瘍の余命やコストについてお話しします。

腫瘍の余命

これに関しては、腫瘍の種類、発見時期、腫瘍の場所によって様々です。完全に寛解(腫瘍の場合は、完全に治ったという意味の”完治”という言葉は使わず、腫瘍の再発は見られないという意味で”寛解(かんかい)”という言葉を使います)して、他の要因で亡くなる方もいますし、発見から1ヶ月経たずになくなる方もいます。

今回はワンちゃんで最も多いと言われている乳腺腫瘍を例にご説明します。
乳腺腫瘍と一言でいっても、乳腺癌、肉腫、非常に予後の悪い炎症性乳癌などの種類があります。
予後の判定に重要となってくるのはステージ分類です。
大きさ、近くのリンパ節への転移の有無、遠隔転移(肺転移が多い)によりステージ分けします。(細かい基準は文献により多少ことなりますが)大きさは3〜5cmを超えるとステージが上がります。
体表のリンパ節が腫れている場合は、リンパ節への転移が疑われます。リンパ節転移がある場合は、ステージ3(4段階中)、肺など遠隔転移がある場合はステージが最高となります。

ステージ1、2の場合は、外科的に摘出することで年単位の長期的な寛解が期待できます。
ステージ3では、予後は1年ないと言われていますが、外科的に腫瘍摘出と同時にリンパ節郭清(かくせい)を行うことで寛解するも期待できます。遠隔転移がある場合は予後は数ヶ月と言われています。

炎症性乳癌は、悪性乳腺腫瘍の数%で見られ、急速に増大し患部の疼痛など見られます。多くの治療法が無効で、症状の緩和治療を中心に行いますが、予後は数ヶ月以内と言われています。

乳腺腫瘍は、体表の腫瘍ですので、自宅でも比較的よく発見することができます。ワンちゃんの乳腺腫瘍は50%が悪性(メスの場合。稀ですが雄犬で乳腺腫瘍が見られた場合はほとんどが悪性)と言われています。見た目では悪性と良性の区別はつかない(一般的にしこりなどがある場合には、悪性のものかどうかを判断するために細胞の一部を針で採取して細胞を検査する”細胞診”が行われますが、乳腺腫瘍の場合は細胞診でも悪性と良性の区別はつかないと言われています)ので、しこりがある場合は早めに病院に行かれることをオススメします。

また、予防として早期の避妊手術が有効で、初回発情が見られる前に避妊手術をすると99%以上予防でき、2回目まででも90%以上予防できますが3回目以降では予防効果はなくなります。(あくまで乳腺腫瘍に関してのみで、子宮蓄膿症など他の疾患の予防については、いつでも効果的です)

腫瘍にかかるコスト

これも腫瘍の種類や場所によって大きく異なりますし、病院によって様々だと思われます。また、手術をするかどうか(できるかどうか)、手術後に抗ガン剤など化学療法を行うか(そして使う抗ガン剤の種類によっても大きく異なります)、放射線治療をするか、免疫療法など先端治療をするかといったオプションによって全くことなります。

前述の通り腫瘍は”完治”という表現を使いません。それは完全に治ったとは言い切れず、そこの場所には出てきてないがいつ出てきてもおかしくないという状態だからです。
なので手術後も抗ガン剤や放射線などを治療を行うことが多いです。ただし、化学療法は副作用との闘いになりますのでそのあたりはどこまでリスクをとるかということになりますので個々のケースでベストな選択肢は変わってくるでしょう。また、同じケースでも絶対的正解はなく、飼い主さんの気持ちによってもベストは変わってきます。
また、手術対象とならない場合でも少しでも予後を伸ばすまたは、元気な期間を伸ばすために内科的な治療を組み合わせて行うことがありますが、これもどこまでやるかは個々によりますので最終的にいくらというのは、100万円近くかける方もいらっしゃるでしょうし、数万円程度の方もいらっしゃるでしょう。

手術の費用

体表の小さな腫瘍なら5万円前後のこともあるでしょうし、お腹の中なら数十万円かかることもあります。

また、検査にレントゲンやエコー、細胞検査で数万円程度、CTが必要な場合は5〜10万円前後必要かと思います。

抗ガン剤

飲み薬から点滴で入れるものまで様々です。また、腫瘍の種類により投与回数も様々です。一例として、注射で数週間毎に6回程度入れるプロトコールがあり1回数万円程度かと思います。
その他、分子標的薬という新しい抗ガン剤の場合は、体重にもよりますが、月に10〜20万円近くかかるものもあります。

放射線治療

毎回全身麻酔が必要でその費用にもよると思いますが一回5万円程度というところでしょうか。これも腫瘍によりますが週に複数回照射で合計10回などのプロトコールがあります。
コストの問題以前に、放射線設備を持つ施設が極端に少ないという問題もあります。

免疫療法

自身の活性化リンパ球を培養して投与する治療が最近はあります。一回5万円程度?で、2週間程度毎に1回投与を続けていく形になります。

その他

治療中に調子を崩したりするとその都度検査や対症療法が必要となります。一回一回は高額でなくても合計するとかなりの費用になっていることがあります。

これらはあくまで一例です。病院によって異なります(高いところがボッタクっているのではなく、同じ手術をするでも高い設備でやっていたり、安全に人員を分厚くしてあるなどの差と思います。また、安いところの質が一概に悪いということもなく、現実的な合計費用を考えて大きな手術は利益無視でしているところも珍しくありません)ので、ご了承ください。

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